【記事紹介】英エコノミスト誌の日本の雇用慣行に関する記事

前々回紹介した記事関連で、英エコノミスト誌(実は購読しているのです)に記事が出ていました。テスト勉強の現実逃避がてら、最も刺激的に書かれている部分だけでも翻訳して紹介してみます。

A new ice age; Hiring practices in japan

http://www.economist.com/business-finance/displaystory.cfm?story_id=15720585

「新氷河期;日本の雇用慣行

日本の大学新卒者は4月1日から新たに仕事を始める、そして、そのうちの何割かはその仕事を一生続けるつもりでいる。その他の時期、もしくは、その後一生、エリートコースに雇用されることはほとんど不可能なのである。

(中略)

その熱望されるステータスを得ることができなければ、労働者は短期雇用か時間給労働者となることを強いられる。彼らは、雇用保障も、トレーニングも、年に二度のボーナスも(正規労働者の年収の20%を占める)得ることが出来ない。彼らの収入は正規労働者のわずか40%に過ぎない。この下層カーストに属する者は、交通費、企業年金、保険への補助、有給休暇(最も、正規労働者は会社への忠誠心を示すために有給休暇を使用しない圧力につねにさらされているが)などの福利厚生面でも差がつけられている。彼らはしばしば社員食堂での食事代さえも多めに払うことを強いられている。ある工場では労働者は雇用形態によって異なる色の作業着を着ており、まるでオルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」のアルファとイプシロンである。

(以下略)」

て、ここまで書かれるとかえって痛快だけど、嫌なものですね。